babi子家のすぐ北東隣りの
Kadek(かでっ)の家です。典型的なバリ家屋です。
日本と全く違うのが、
台所(dapur→だっぷる)。
どこの家でも必ず、母屋から向かって右前に別棟で建っています。バリヒンドゥの方位学に基づいて、建物の位置は決まっているんだそうです。
babi子も以前、1年半ほど旦那のbabi夫の実家に住んでいて、
その時に、dapurの合理性と不便さを実体験しました。
その1・・・・・バリの料理は調味料
(bunbu→ぶんぶ)も手作り。
材料は
唐辛子や
にんにく、
しょうが、
うこんなど匂いのきついものが多いんです。
それを油でジュージューするとも~、すっごい匂い。
朝は隣近所、道路までこの匂いが広がってます。
ん~、外に台所があるのは大いにうなずけます。(^_^;)
その2・・・・今ではガスコンロを使う家も増えてきましたが、
babi子んちの隣近所はまだまだ
かまどを使ってます。
すごい
すすでしょー?
※横にはバリの家の必需品、水がめです。
おぉ~、となりのトトロの世界だぁ!
日本も昭和40年頃まで土間で、かまどの世界じゃなかったっけ?お父さん?
その3・・・・朝、隣近所の奥さんに出会うと、必ず「ご飯はもう作った?」って
訊かれます。これはもう、あいさつの一種ですねー。
バリでは朝に1日分の料理をしてしまいます。
保管場所は、戸棚(みずやって言いません?これって方言?)と竹製おひつ。
日本のように「みんなー、ごはんよー。」なんてことはなく、
お腹が空いた人から各自勝手にお皿1枚の上に乗せて食べます。
テーブルもなく、その辺りに座り込んで!
友達や親戚が来れば、これまたあいさつのように
「ご飯食べていき~!」と声をかけます。
勝手知ったる人は、まさに勝手にdapurから取ってきて食べてます。
家の中に台所があると、さすがのバリ人もサンダル脱いで上がり込んで食べるっていうのは、恥ずかしいかも・・?
でっ!やっぱり、外に台所があるのは合理的かもっ?
その4・・・・洗ったお皿はこの食器棚にどんどん置いていきます。
でも・・水受けがないっ!
なるほど~、こりゃー、台所は外になきゃいけません。(;一_一)
素朴な疑問・・・
雨が降ると?
dapurまで走る、もしくは、雨が止むのを待つ。
※バリの雨は、ダーッっと降って、カラッっと晴天。
彼らには傘を差すという概念はあまりないようです。
たまに、バイクに乗ってるおじさんが傘さしてる
怖い光景は目にしますが・・・。(@_@;)
暗くてちょっと怖いかも。
各部屋でもそうですが、窓はめちゃめちゃ少ないです。あっても小さーい。
台所もあるのは裸電球1個のみ・・・・。
そんな暗い中で、主婦達は朝早くからばんばん料理しまくってます。
たくましいバリの主婦!
素朴な疑問・・・
夜までにご飯がなくなったら?
みんな夜までの配分を考えて食べてんのかと思えば、そうじゃないみたい。
これはもう、毎日のことだから脳みそが勝手に配分してくれてんじゃないだろうか?
ご飯が残っていれば、サンバルという、からーい調味料のみで食す。
おぉ~
最悪何も残っていなければ、
出来上がってるおかずのみ少ーしだけ買ってきて、食す。
なかなか奥が深いバリの台所事情。
おもしろいのでまた突っ込んで書きます。